2011年12月 岩手での制作とスキー / 森村泰昌 MORIMURA Chapter3

2011年12月20日 Director chair


畚岳 山頂から岩手山のパノラマが見える
 地震が起こった時、自分には何ができるだろうか誰もが考えたと思う。
 私は今年は差し迫ってベネチアビエンナーレが控えていたので、まずはそれを成功さすことに全力を投じた。そしてベネチアが始まった頃に森村泰昌の岩手県立美術館でのプロジェクトが始まった。非常時における芸術というテーマは大きく重いものだが自分の出来るやるべき事として取り組んだ。しかし撮影が終盤にさしかかった頃、不運にも中断を余儀なくされた。ここで止まったら終わってしまう気がしたので、私は森村の描いた絵コンテに基づき撮影した映像の編集をした。3台のカメラを使って横長の1画面を構成する森村としても初めてのタイプの作品で、カメラの捕らえた岩手の自然や船越保武の作品は想像していた以上に美しく、仮編集の出来た段階でこの作品は必ず発表しなければならないという確信を得た。現在に至ってまだ事の進展は無いが、その日が来るには作品を完全な形に仕上げなければならないので、まだこの先どうなるかは分らないが本編集を丁寧に時間をかけて始めている。完成は2月末を目標にしている。

 そんな事があった今年、岩手へ行って感じたのは、そこでスキーがしてみたいということだった。スキー人口はこの10年で半分、1/3になったとも言われ、あの八方ですらリフトを選べば正月でもリフト待ちはない。私がスキーをしていた頃には考えられない状況だ。このままでは日本のスキー場は次々になくなってしまうのではないかと思えるくらいだ。そんな状況で東北のスキー場は震災を受けた。沿岸部に比べれば被害は少なかったのかも知れないが、確実に今年は東北のスキー場を訪れる人は減ってしまうだろう。そう考えるとそこへ行く事も私のできる事だと思い夏に撮影で行った八幡平の安比高原と学生時代に滑った山形蔵王へ行くことにした。

 岩手のスキー場に関西から行こうとすると新幹線の始発に乗ってもゲレンデに到着する頃にはリフトが終わってしまう。日本も以外と広い。移動日だけにしてしまうのは何となく無駄な気がして、いろいろ考えた結果、寝台特急で岩手へ行く事にした。調べてみるとこの寝台特急「日本海」は来年の3月で廃止になってしまう。ブルートレインで岩手に行ける最後のチャンスに出くわした訳だ。何か銀河鉄道に乗って出かける気分。ネットでは鐵ちゃんが特急日本海について詳しくレポートしてくださっているので、大きな荷物は置場が無いなどの情報も参考にさせて頂いた。間もなくその旅が始まる。




MORIMURA Chapter3 : Time Machine 森村泰昌 from Ufer! Art Documentary on Vimeo.
MORIMURA Chapter3 : Time Machine
日本語/English Subtitles


Known for his appropriation art series, such as the actress series and historical art series, Yasumasa Morimura (born in 1951) has been working on a new project since 2007. “Requiem for the 20th Century” borrows images from the 20th century’s landmark documentary photos in order to explore its central ideas and events.
In addition to the new self-portrait photo works, he also incorporates the video work of Yukio Mishima, Chaplin, Lenin, Dali, Andy Warhol and Iwo Jima, with its US flag, all hallmarks of the century.
This documentary examines Morimura’s artistic approach as well as its purpose, by documenting the process of making the work and in interviews with the artist.

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レクイエム・シリーズと名付けた作品群を2010年から2011年にかけて国内4ヶ所の美術館で発表した森村泰昌。20世紀を代表する報道写真をモチーフに森村自身がその当事者になり時間をさかのぼる。三島由紀夫に扮して美術に対する演説をぶちまける映像作品をはじめ、レーニンの演説、チャップリンの独裁者をモチーフにした映像インスタレーション。
また20世紀を代表するアーティストであるウォーホール、ダリ、ピカソ、ポロックやボイスを始め数多くの巨匠になるシリーズでも写真と映像作品を組み合わせて発表した。
そして短編映画とも言える硫黄島に米軍が旗を立てた瞬間を捉えた写真をテーマにした「海の幸」。
このドキュメンタリーでは2006年から6年にわたり森村泰昌の活動を追いかけ、メイキングや展示風景、インタビューによって彼の制作に対する情熱と視点を提示する。

出演・森村泰昌 監督・岸本康
本編/62min.

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